稀勢の里は第72代の横綱に昇進し、その横綱入りでは多くの人の注目を集めました。相撲ファンの皆様には信じられないことかもしれませんが、相撲ファンでもない人にとって稀勢の里は、そこまで有名な力士ではない、というのが一般的な世の認識と思われます。また、貴乃花以来、19年ぷりの日本人横綱という注目を浴びる一方で、今回の横綱昇進は実績に照らし合わせると「甘すぎる」との厳しい意見も。そんな中、先日明治神宮で行われた横綱の奉納土俵入りでは、なんと18000人の観客が集まり、その人気ぶりの凄まじさが伺えます。
イケメン・・でもない。圧倒的に強い?ようにも見えない。なぜここまでの人気があるのか?
まず、そもそもどんな人?基本情報から見ていきましょう。
稀勢の里 寛(きせのさと ゆたか、1986年7月3日 – )は、茨城県牛久市出身(出生地は兵庫県芦屋市[2][3])で田子ノ浦部屋(入門時は鳴戸部屋)所属の現役大相撲力士。第72代横綱。本名は萩原寛(はぎわら ゆたか)、愛称はハギ。身長188cm、体重175kg、趣味はスポーツ観戦、好きな食べ物はのっぺい汁、焼き鳥、フグ刺し、紀州南高梅[1]。龍ケ崎市立松葉小学校、同市立長山中学校卒。得意手は左四つ・寄り・突き・押し。血液型はB型。締め込みの色はナス紺。
貴乃花や白鵬に引けをとらない速さで駆け上がっているようです。強いは強いけど、肝心なところで負けちゃって今まで横綱になれなかったカンジですね。
礼儀正しい青年。勝負は真剣そのもの。プライベートは気配りができる。オンとオフを切り替えられる男
稀勢の里はとてもファンが多い力士ではありますが、横綱や大関に対して動じない稀勢の里の態度や、取り組み後のインタビューでニコリともしない仏頂面から、稀勢の里が好きになれないという方も中にはいらっしゃいます。
しかしそれは、勝負に対する真剣さから来るものであり、巡業では、ニコニコとファンサービスをしているそう。日常生活においても、家族や付け人と食事をする際は、自ら進んで皿を取ったり、同席者に食事を振る舞ったりと、気配りを怠らないそうです(稀勢の里の地元の方の話より)。稀勢の里は、礼儀正しい青年だと言えそうです。
相撲はどれくらい強いの?
相撲で強さを語るには難しいと言われますが、評判はどうなのでしょうか?
17歳9カ月での十両昇進と18歳3カ月での新入幕は、貴花田に次ぐ歴代2位の年少記録。平成18年7月小結に昇進し、平成21年3月関脇に昇進します。ただ、その間に一度昇進した小結を陥落するなど決して順風満帆な軌跡を辿ってきたわけではありません。しかし、その後腐らずに努力を重ね、二桁勝利を多々収め、時には横綱に勝利するなどの成績が認められ平成24年1月に見事大関に昇進します。
才能やセンスは一流。しかし思うようにはいかず苦労を重ねて今の地位を築いてきたようです。その過程に日本人の好きな「美学」があるのかもしれません。
まとめ
性格は礼儀正しく横綱の品格としては問題ない。強さはまだ不安定さかあるイメージ。でもこれまでの乗り越えてきた粘り強さから期待を込めて、これからの横綱の舞台でいい活躍が見たいですね。周囲の雑念なんて吹っ飛ばしてほしいです。