年末の家族団欒の恒例テレビ番組といえば、紅白歌合戦ですが、
紅組が勝つか?白組が勝つか?その審議方法は密かに物議を醸しています。
2016年では、視聴者投票と会場投票では百万票以上もの圧倒的な差で白組優勢だったのにも関わらず、
最後の約10人程度の審査員投票の結果により紅組が勝利。
視聴者からは「え?何で?」と、もやもやが残る結果になった。
2017年では、その審査方法が見直しされて、視聴者投票の一票の重みが審査員のそれと同じになり、視聴者にとってわかりやすくなった。
が、一方で、ゲスト審査員として並んでいる10人が、審査員としての意味がなくなるという事態になった。
審査判定の方法について、サッカーや野球のように、より多くの点数を獲得した方が勝ちとするケースはわかりやすいが、歌のコンクールや体操競技、ボクシング判定のように人が採点する方式には審査員の好き嫌いやその場の雰囲気などに影響されて公平な審査が難しくなるケースはよくあることだ。
同様に審査が難しい例を以下に挙げる。
M1
漫才のトップを決める大会。お笑いはそもそも個人差のよる好き嫌いが激しいので、審査すること自体が難しい。
(ほどよいとんがった部分を見せつつ、できるだけ万人にウケるようなネタで勝負しているんだろうか。。)
準決勝では、各演者がネタを終えた時点で7人の審査員が100点満点で投票し、合計点数の上位3組が決勝に行ける方式だ。
ここで問題となるのは7人の審査員の好き嫌いの影響が大きくなってしまうことだ。仮に100人の審査員がいたとして、80人が、面白い!と思っても審査員の7人が残りの20人の少数派の可能性もあるわけだ。以前は5人の審査員で行われていたので、その当時と比較するとだいぶ改善されてはいるが、一癖も二癖もあるM1の審査員に果たして多数派の感覚を汲み取れるかどうかは疑問が残る。
もう一つ大きな問題として、ネタ見せの「順番」が点数に大きく影響を与えることだ。一番最初に披露されたネタは「ベンチマーク」つまりは基準になってしまうので、点数を低く抑えられてしまう可能性が高い。しかも得点はその都度発表されてしまうので、後から補正することはできない。早い順番になると不利な状況になる。
改善策としては、審査員を増やす、視聴者投票制度を設ける、会場の笑い声を数値化して得点化する、というのを組み合わせて審査するのも手だろう。
平等という切り口で考えれば改善できる審査方法はいくらでもありそうだ。
マラソンのオリンピック代表選抜、フィギュアスケート、体操競技、ボクシング、、いつも物議を醸しているあの審査方法も変わる時がくるだろうか。
もはや人が判断する時代からAIによる機械での判定に頼った方が良い時代が来る予感。