今や30人に一人は「かつら」を利用していると言われている。
ちなみに、本記事で「かつら」とは頭の地毛の少ない箇所をカモフラージュするために頭に装着するものを指す。メーカーによっては、いわゆる昔ながらのあならさまなかつらとは区別するためウィッグや個別の商品名など、異なる表現を使うこともあるが、本記事ではそれらも含めて「かつら」と呼ぶ
かつらは利用者にとってオシャレアイテムとして、欠かせない重要なアイテムだ。
かつらは、秘匿性を重要視するケースが多く、つまりはバレない ことが高い関心ごとになっている。
そのため、多くのかつらメーカーは技術を高めていき、もはや特殊メイクの域に達しており、バレる危険性はかなり低い状況と言える。
しかし、誰にも秘密を明かさずに生活を送り続けるのは難しい。
例えば家族のような一緒に生活を送る人間、または親密な関係の相手に対し内緒にしながら生活を送ることは難しいだろう。
そこで以下の親密なパートナーや家族に対し、いつどのようにカミングアウトするべきか、あるいはしないべきか考察してみよう。
※ちなみに男性の実体験データをもとにまとめている。
パートナー(彼女)にカミングアウト
あなたが結婚を考えている相手なら、打ち明けるべきだ。だがそのタイミングは信頼関係が築き上げられているか?がポイントになる。
相手があなたに確実な好意を持っているなら、かつらであることは何の障壁にもならないだろう。むしろカミングアウトして秘密を共有してくれたことに嬉しさを感じてもらえるケースの方が多い。
しかし、まだ相手との関係が弱い段階の時にカミングアウトすると、一気に引かれてしまうケースもある。それどころか、その後に別れることになったりすると、周りの友人にも彼女から伝わってしまうリスクが生じてしまう。カミングアウトするのはその時のタイミング、つまりは彼女との進展具合を見定めることが重要なポイントになる。
以下の五段階で言うと、
2から3の間がベスト。
1.付き合い始める
2.信頼関係構築する
3.結婚を意識する
4.プロポーズ
5.結婚
子どもにカミングアウト
自分の子どもに言っておくべきか?悩ましいところ。
子どもは一緒に生活するわけだし、生涯にわたる付き合いになるので、内緒にし続けるのは少し無理がある。
それに、言わないままにしておいた場合、物心がついたころに、話さざるを得なくなったり、バレたりすると、「何で教えてくれなかったんだ!」と面倒なことになりそう。
それよりは、まだ子どもが小さい段階で伝えておき、それが当たり前の自然の状態にしておくのが良いだろう。小さい子供の方が、雑念がまだ無いので、状況を素直にうまく飲み込んでくれるケースが多い。
しかし、伝えるタイミングは重要だ。子どもの成長具合を見定める必要がある。あまり早すぎると、子どもは無邪気にベラベラといろんな人にしゃべってしまう危険性がある。幼稚園や学校の先生や周りの友達からの父兄さんたちがそれを聞いてしまうことを想像すると恐ろしい。物事の分別がある程度わかってくる年頃、小学校に上がる手前くらいがちょうど良い。冗談っぽくさりげなく。そして誰にも言っちゃいけないよ、と。
友人、職場の同僚にカミングアウト
仲の良い友達に打ち明けるべきか。この答えはNoだ。よほどの事情がない限り、ましてや自ら進んでカミングアウトすることはやめた方が良い。なぜならそれは自己満足にしかならず、聞かされた友人は逆に困ってしまうことになるからだ。打ち明ける目的にもよるが、これまでと同じ付き合いを望むのならばあえて秘密の十字架を相手に課するのはやめた方がよいだろう。
また、どんなに仲が良かろうが、友人というのは所詮「他人」であることには違いなく、裏切られて周囲にバラされるリスクもある。よほどの理由がない限りカミングアウトするのは止めることをお勧めする。
みんなにカミングアウト
一大決心して、かつらを脱ぐ時だ。それは明日かもしれないし、死ぬまで来ないかもしれない。しかし、遅かれ早かれ、周囲の皆がそれを知る時は来るだろう。しかし心配する必要はない。それは自由意志だ。それをやりたいと思う時がきたらやれば良いし、来なかったら死ぬまで被り続ければよいのだ。今から悩む必要はない。
もし、一大決心をするのであれば、入念なシナリオを作っておくのが良いだろう。周りの反応がどうなるか予め予測し、それぞれのパターンで対策を立てておく。最悪なのは誰からも触れられずその日が終わるパターンだ。その時は自分からいじってもらえるように仕掛けておかないといけない。
あとは、あたなの「キャラ」次第。壮大なネタばらしとして、相手の反応を見るいたずら(ドッキリ)のようなことをやるのも良いかもしれない。一生に一度しかできないイベントなので楽しむのも良いだろう。
あと、忘れてはいけないのは、かつらを被っているのはあなただけではないということ。もしかしたら、打ち明けた相手やその周りも被っている可能性もあるのだ。あなたがカミングアウトした時に周囲に与える影響を考えておくことが必要。もはやあなただけの問題ではないのだ。
まとめ
以上、色々なケースでカミングアウトをすることを考察してみた。「かつら」はセンシティブな話なので、自分のこととはいえ、むやみやたらにカミングアウトするべきではない。しかし、必要最低限で、家族のような親しい間柄の相手に対しては、隠し通すことは難しいので、タイミングを見て話をすることになる。タイミングさえ間違えなければ、そこまで心配する必要はない。だいたいうまくいく。
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